
■ご挨拶
はじめまして。天外魔境IIIで脚本と企画チーフを担当してます、ハドソンの竹下です。
天外魔境III発売日まで、いよいよあと1ヶ月と少しとなりました。
現在開発は終了しており(正確にいうと、こまごまとしたことはあるのですが)やっと落ち着いた日々を送っています。
そんな中で今回の開発日記を私が担当することになったわけですが・・・さて何を書こうかと迷います。
およそ3年にも及んだ天外III開発の日々・・・色んな出来事や思い出が沢山ありすぎて・・・
苦しかったこと(山ほどある)。楽しかったこと(何だかんだ言っていっぱいある)。
・・・ええい、いいや。
とりあえず思いつくまま、自分の仕事の事などを書いてみます。

■スタート
2002年6月頃。
「天外IIIをやらないか?」
監督の芳賀さんと、美術監督の久保さんに声をかけてもらったのが、すべての始まりでした。
当時、前の仕事だったオリエンタルブルーというゲームの開発がちょうど終わったころでした。
さて次は何をやるか・・・と思っていた矢先の事です。
天外魔境III。それは自分にとっても思い出のあるタイトルでした。
まだ自分が高校生くらいだった頃、ゲーム誌で天外魔境IIIの開発中の画面を見たことがあります。
それを自分の手で作るんだ・・・興奮しました。
最初、芳賀さん、久保さんと3人で集まって、こうしよう、ああしよう、と色々話をしました。
「天外シリーズの流れを汲む、王道をゆくRPGにしよう」という話から、こんなシステムをいれよう、
あんなアイテムを出そう、マップはこんなので、仕掛けはこんなので・・・等々。
私はそれをどんどん書きとめていって、整理して、一番最初の「ゲーム概要書」を作成しました。
そしてプログラマのチーフ坪田さんや、バトルプランナーの高原君も入ってきて、どんどん詰めていって・・・
だいたいこのときにゲームの骨格が決まりました。
それから、少しずつだけど各パートが動きだし、人が集まってきて・・・・・・そして、現在に至る訳です。
(・・・端折りすぎでしょうか?ごめんなさい。また別な機会に披露できれば、と思います)
■天外魔境の日々
私の仕事は、脚本と企画全般のチーフです。
広井さんや、芳賀さんのコンセプト、オーダーをもとに、シナリオのプロットを作成したり、
何度もの打ち合わせや修正を経て、実際のゲームのシナリオを作成したりしてます。
他にゲーム内の各種仕様の作成です。
大本のコンセプトを決めて、そこからさらに別の企画スタッフが詳細な仕様を作成していく・・・という感じです。
たとえばマップなら・・・
天外IIIの九洲全図は、最初に私が書いたものをベースに、マップ担当者が肉付けをしていき、
さらに各町村やダンジョンの詳細がつくられていき・・・という具合です。
他に、大きいところでは出島や勇者記念館のシステムなど、広井さんのアイデアを、いかに実現できるようにおとしこんでいくか、
そこからさらに別の企画担当者へ詳細な仕様作成を発注したり・・・と様々です。
いままで自分が関わったプロジェクトは、一通り自分で仕様をつくったりしてきたのですが、今回はとても無理でした。
最終的には企画チームだけで10名ものスタッフが関わることになりました。
天外魔境IIIは、そのくらい、とんでもなく大きい規模のゲームです。
開発資料はWeb化してあるのですが、そこには何千という数の仕様書、データ、などがあります。
■ゲームについて
・・・と、ここまで自分の事ばかり書いてしまいましたが、ゲームの内容についてちょっと書きたいと思います。
すでにこのホームページや雑誌等でも紹介していただいていますが、天外魔境IIIは主人公ナミダとヒロイン壱与を中心とした物語のゲームです。
広井さんからのキーワードにもあるように、広義での「ラブロマンス」です。
サブキャラクターたちや、敵たち、様々な愛の形が、天外魔境IIIの中にはあります。
また、大作といっても過言ではないスケールのゲームです。
普通にプレイすればそれなりの時間でクリアできますが、ちょっと寄り道すれば遊び尽くせないくらいの仕掛けを用意しています。
テストプレイをしてくれた若いスタッフが・・・
「竹下さん、このゲームすごいです!めちゃくちゃ遊べますよ!」と言ってくれたのが嬉しかったです。
バトルも、天外シリーズの流れを汲みつつ、新しいものができたと思っています。
(トンカラリンはやり込むとすごくイイ!)
元々自分が好きだというのもありますが・・・アイテム(特に飾り)を収集したり、やりこむ要素も盛りだくさんです。
他にも数々のダンジョンの仕掛け、サブゲームや、サブクエストなども、「こんなことまでやるの?」と時には怒られたりするくらいのものをぎゅっと詰め込みました。
これは普段広井さんから言われていたことですが、「バカバカしいことを大真面目にやる」を、本気でやってみた結果かなと思ってます。
・・・とにかく天外魔境III、遊びどころ満載の大作RPGです。是非たくさんの人に手にとって、遊んで欲しいと思います。
■ゲームについて
何か写真をということで、開発室の様子を撮ってみました。
こんなところで、こんな人たちが、天外魔境IIIをつくっていました。
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